最近驚いた修理品の秘密!
オーナーさんは留学生の方でした。
7月に購入した中古PCが起動できないので修理をして欲しい。
そして日本語表示が不自由だったので英語で使用できるように
して欲しいとのご要望でした。
英語化することはまずは置いておいて
この中古PCの秘められた状態についてお話したいと思います。
そのPCはゲーミング・デスクトップで、
見るからに高価そうな部品で構成されていました。
あれ?
起動不良を確認しようと電源ボタンを押してみると
ゲーミングPCなんだから絶対SSD(現代的な電子ハードディスク?w)の
はずなのに、小さいけれどハードディスクの動作音らしきノイズが聞こえる…。
ばらしてみました!(写真はあるけどプライバシーですので割愛w)
確かに2.5インチのSSDが裏側のパネルの狭いスペースにありました。
でも…。
SATAケーブル(データを送るケーブル)も
電源ケーブルも繋がっていない、ただ「SSDだけ」がありました。
?????????????????????
先程のノイズを頼りに見つけたSATAケーブルをたどると…
なんとビス固定すらされていない250GBの古いハードディスクが
引き出されてきました!!!
「なにこれ?」
状況から結論を見出しました。(さっくりw)
このPCを自作していた人(中古PC売り主)は
良い部品を使って理想のゲーミングPCを作ろうと
作業を始めたのでしょう。
起動ディスクとなる2.5インチのSSDはPC内に見えないように
(筐体の片面がガラス張りなのです)
裏側に取り付けるべく、一番最初にPCケースに取り付けたのでしょう。
ビスは裏側から取り付けるものなので
固定したあとにそのビスの頭側の上にマザーボードが取り付けられ
やがてCPUだのメモリだの…いろんな部品が組み上がりました。
「さぁ、完成だ!Windowsインストールするぞ!」
そう思ってインストールを始めた売り主はあることに気づきます。
「SSDが動かない!!!!!!!!!!!!!」
はい、初期不良品です。(T_T)
普通なら交換してもらい、取り付け直せばOKなのですが
カッコ良く作りたかった彼(彼女かもw)は気づきます。
「全部バラさないとSSDはずせないじゃん」…と。
おそらくはそこで心が折れた彼は、こいつを中古で売って
自分のPCは作り直そう…と考えたのでしょう。
とはいえ起動もしないPCは売りようがないので
そこらに転がっていた古いハードディスクにOSを入れて
とりあえず起動することまでは確認して出品したのだと思います。
運悪く購入者は外国人さんだということもあり
コミュニケーションが取りにくいまま、詳しい説明もせずに売っちゃったようです。
そのPCに自分は新たなSSDを取り付け(見えないようにw)
Windows10をインストールして英語化し納品しました!
「凄い!早い!…英語だ!」
お客さんは大喜びでしたが、自分の英語力のなさも手伝い
これらの物語はお客様にはお話しませんでした。
(売り主さんの記録があるか伺ったところ無いとの事でしたので。)
いやぁ、中古品って時としては怖いですね。
そういや数年前オク購入したノートが動作不良で修理したら
マウンター(ハードディスクを固定する金具)が無くて
ティッシュを詰め込んで辛うじて動かせてた個体も有ったなぁ…。
普通ありえないPCと出会ったお話でした。w